探針〜楽観も悲観も　再生医療には早過ぎる
日経バイオビジネス　第20号　2003.1.1

この記事の情報
掲載誌	日経バイオビジネス　第20号（2003.1.1）
ページ数	1ページ　（全1097字）
形式	PDFファイル形式　（31kb）
雑誌掲載位置	3ページ目

　私の専門は幹細胞の分化仕組みを探ること。２０年ほど前に研究を始め、１０年前からは胚性幹細胞（ＥＳ細胞）からの分化を中心に据えてきた。以前の再生医学は限られた研究者が研究しているという印象だったが、多くの若い人がこの分野に入ってきた。　研究が盛んになったのはありがたい。とは言え、長年この分野でやってきた私としては「これで良いのか」と危惧するところもある。　今私が最も恐れているのは、比較的短い期間に…