〔アートな時間〕舞台　吉例顔見世大歌舞伎　御所五郎蔵　颯爽と、そして「すっきり」と　片岡愛之助が魅せる「男伊達」＝小玉祥子
エコノミスト　第１０３巻　第３１号　通巻４８８５号　2025.11.11

　男伊達(だて)と呼ばれる侠客(きょうかく)、御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)を主人公にした「御所五郎蔵」が、11月歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」の昼の部で片岡愛之助の主演により上演される。　幕末から明治にかけての大作者・河竹黙阿弥作で文久４（１８６４）年の初演時の題名は「曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)」。お家騒動もので、今回のように全六幕の内の五幕目にあたる五郎蔵の活躍場面を「御…