〔ザ・マーケット〕原油　７０ドル水準で低迷続く＝小菅努
エコノミスト　第１０２巻　第３１号　通巻４８４８号　2024.10.22

　米ニューヨークＷＴＩ原油先物相場は、１バレル＝65・27ドルまで値下がりし、昨年５月以来の安値を更新した後、70ドル台前半まで切り返した。中国の石油需要環境の悪化、北半球の行楽シーズン終了を受けて、需給緩和見通しの織り込みが優勢になっている。国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は、中国の石油需要が減少に転じていることを報告している。しかし、中東でイスラエルとヒズボラの戦闘が激化する中、下げ一服後は70ド…