〔アートな時間〕美術 ゴッホと静物画──伝統から革新へ 彩り豊かな花で色彩の探求 結実した圧倒的な存在感=石川健次
エコノミスト 第101巻 第39号 通巻4814号 2023.11.14
| 掲載誌 | エコノミスト 第101巻 第39号 通巻4814号(2023.11.14) |
|---|---|
| ページ数 | 2ページ (全1343字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (1344kb) |
| 雑誌掲載位置 | 92〜93頁目 |
オランダに生まれ、「フランス絵画に切実な憧れ」(本展図録より、以下同じ)を抱いたフィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜90年)が、芸術の都パリへ移り住んだのは必然だっただろう。聖職者への道をあきらめ、27歳で画家を志してから6年後のことである。 2年間のパリ滞在中、それまでは数えるほどしかなかった花の静物画を数多く描いた。2年間で描かれた花の静物画は約45点に及ぶ。もっぱら花を描く理由に触れ、…
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