〔エコノミストリポート〕「なかなかやる」？日銀の植田総裁　実は大規模緩和の修正に「慎重」＝窪園博俊
エコノミスト　第１０１巻　第２７号　通巻４８０２号　2023.8.1

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第１０１巻　第２７号　通巻４８０２号（2023.8.1）
ページ数	3ページ　（全3916字）
形式	PDFファイル形式　（1054kb）
雑誌掲載位置	６８〜７０頁目

　◇実は大規模緩和の修正に「慎重」　債券市場に配慮なく高まる不満　経済学者の植田和男氏が日銀総裁に就任して３カ月が経過した。ソフトな語り口で好感度は増しているが、７月下旬の金融政策決定会合が今後の金融政策を展望するうえで正念場となる。「植田さん、なかなかやるじゃないか」──。今年６月、ポルトガル・リスボン郊外のシントラで開かれた欧州中央銀行（ＥＣＢ）主催の国際金融会議でのパネルディスカッションで、…