
〔書評〕歴史書の棚 加害と被害、両面を暴く 爆撃機の近現代史=井上寿一
エコノミスト 第101巻 第26号 通巻4801号 2023.7.25
掲載誌 | エコノミスト 第101巻 第26号 通巻4801号(2023.7.25) |
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ページ数 | 1ページ (全941字) |
形式 | PDFファイル形式 (314kb) |
雑誌掲載位置 | 62頁目 |
戦争をめぐる記憶が呼び起こされる季節になった。戦時中の同時代の人々にとって、空襲の記憶を消し去ることはできないだろう。空襲の記憶はB29爆撃機と一対である。東京大空襲の焼夷(しょうい)弾も広島・長崎の原爆もB29から投下された。若林宣(とおる)『B─29の昭和史 爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代』(ちくま新書、1078円)はこのB29を通して昭和史を再構成する。 日本本土を焦土化したB29は悪魔…
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