〔アートな時間〕映画 最後の決闘裁判 真実と人間の尊厳の狭間(はざま)で巨匠が描く壮絶バトルの結末=野島孝一
エコノミスト 第99巻 第39号 通巻4719号 2021.10.26
掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第39号 通巻4719号(2021.10.26) |
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ページ数 | 2ページ (全1238字) |
形式 | PDFファイル形式 (747kb) |
雑誌掲載位置 | 92〜93頁目 |
人は自分の行為を正当化したがり、他人の行為を厳しく判定する傾向がある。83歳の巨匠監督リドリー・スコットは、そのような人間心理の機微をフランスで実際に行われた決闘裁判を通して描き出した。人間の尊厳と誇り、勇気についてこれほど核心に迫った映画は少ない。 決闘裁判とは、今では死語になったが、中世ヨーロッパでは広く行われた。原告と被告の言い分が食い違う場合、決闘で決着をつけた。裁くのは神というわけだ。…
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