〔アートな時間〕舞台 新国立劇場「反応工程」 「国家」と「個人」の論理 軍需工場を舞台に問う=濱田元子
エコノミスト 第99巻 第24号 通巻4704号 2021.6.22
掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第24号 通巻4704号(2021.6.22) |
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ページ数 | 2ページ (全1249字) |
形式 | PDFファイル形式 (1178kb) |
雑誌掲載位置 | 88〜89頁目 |
〈戦争の大義はすでに残骸と化していた。タテマエの世界は瓦解(がかい)し、ホンネが白昼を横行しはじめていた。国家の原理が死に、私の原理が顔を見せはじめていたのである〉 戦後の日本演劇界を代表する劇作家、宮本研(1926〜88年)。終戦間際、動員先の九州の軍需化学工場で、供出されずにいた機械を目の当たりにした。会社は終戦後を見越して、再び染料を作るための準備を進めていたのだ。 後年、エッセー「8・15…
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