〔アートな時間〕舞台 劇団青年座「からゆきさん」 明治期の「棄てられた民の怒り」 現代にもリアルに響く普遍性=濱田元子
エコノミスト 第98巻 第1号 通巻4632号 2020.1.7
掲載誌 | エコノミスト 第98巻 第1号 通巻4632号(2020.1.7) |
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ページ数 | 2ページ (全1131字) |
形式 | PDFファイル形式 (1089kb) |
雑誌掲載位置 | 116〜117頁目 |
日本が長い鎖国の夢から覚めた明治時代、外国との戦争で国力を増していくなか、言葉たくみに連れ出された若い女性たちが東南アジアなどで娼婦として働き、外貨を稼いだ。いわゆる「からゆきさん」である。 1905年のシンガポールにおける日本人の娼館は100以上、娼婦の数は数百人にのぼる。長崎や熊本の出身者が多かったという。 そんな時代を背景に、シンガポールの娼館「二十六番館」の主人で熊本・天草出身の巻多賀次…
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