〔書評〕歴史書の棚 至宝はなぜ流出したか 裏面を語る異色の美術史=今谷明
エコノミスト 第96巻 第33号 通巻4564号 2018.8.28
掲載誌 | エコノミスト 第96巻 第33号 通巻4564号(2018.8.28) |
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ページ数 | 1ページ (全935字) |
形式 | PDFファイル形式 (228kb) |
雑誌掲載位置 | 56頁目 |
酷暑の中、書店へ押して出かけてみると、歴史書は大変多く、選定にいささか苦労した。しかし戦国大名ものなど類書がいくつかあり、ちょっと興ざめな点もなくはなかった。 その中で、専門家の作ではないが、めっぽう面白かったのが、中野明著『流出した日本美術の至宝 なぜ国宝級の作品が海を渡ったのか』(筑摩選書、1700円)である。 1159年、平家一門の熊野詣での隙(すき)を狙って、源頼朝の軍兵が三条殿を焼き打…
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