〔ザ・マーケット〕東京市場　ストラテジストが読む　円高抵抗力や稼ぐ力を個別評価＝三井郁男
エコノミスト　第９６巻　第２０号　通巻４５５１号　2018.5.22

　株式市場は、北朝鮮情勢や米中貿易戦争の改善にわずかながらも明るい兆しが見え始めたうえ、為替相場は円安基調になり、戻り歩調にある。だが企業収益の方向性が見通しにくく、一進一退の状況が続きそうだ。　国際通貨基金（ＩＭＦ）の４月の経済見通しでは２０１８、19年とも世界全体の成長率は３・９％に据え置かれたが、17年よりは加速すると見込まれている。米国の成長率は大型減税効果などで18年は２・９％、19年は…