〔闘論席〕池谷裕二
エコノミスト 第９５巻 第１７号 通巻４４９８号 2017.4.25
| 掲載誌 | エコノミスト 第９５巻 第１７号 通巻４４９８号（2017.4.25） |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ （全733字） |
| 形式 | PDFファイル形式 （190kb） |
| 雑誌掲載位置 | ３頁目 |
抗菌剤の将来を危ぶむ声が強まっている。その契機は、米センプラ社が開発を進めてきた「ソリスロマイシン」の頓挫である。ソリスロマイシンは新しい抗菌剤として期待を集め、同社の株価は過去数年にわたって右肩上がりだった。肺炎や淋(りん)病などさまざまな病原菌へ有効性を示し、ヒト臨床試験も最終段階だった。 ところが２０１６年末、米食品医薬品局が副作用への懸念を示した。肝臓に対する毒性があるかもしれないという…
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