〔書評〕歴史書の棚 中国の戦犯裁判に見る寛容と和解の裏側=加藤徹
エコノミスト 第95巻 第3号 通巻4484号 2017.1.24
| 掲載誌 | エコノミスト 第95巻 第3号 通巻4484号(2017.1.24) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全940字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (229kb) |
| 雑誌掲載位置 | 62頁目 |
安倍晋三首相がオバマ米大統領とともに真珠湾を訪れ、「寛容の心がもたらした和解の力」云々(うんぬん)の演説を行ったことは、記憶に新しい。 今日からは想像しがたいが、60年前の中国のスタンスも「寛容」と「和解」だった。大澤武司『毛沢東の対日戦犯裁判』(中公新書、860円)は、戦後の日中関係史を知るうえで有用な本である。 1950年代、建国直後の中国では、日本人1526人が「戦犯管理所」に収容されてい…
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