〔エコノミストリポート〕緊急の薬価引き下げ　オプジーボを狙い撃ち　社会保障費抑制で高齢者負担増も＝田中尚美
エコノミスト　第９４巻　第４３号　通巻４４７２号　2016.10.25

　厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会（中医協）薬価専門部会は10月５日、がん免疫療法薬「オプジーボ」などの高額薬剤への「緊急的な対応」として、２段階で薬価を引き下げる方針を示した。薬価は通常、２年に１度の診療報酬改定の際に決まる。現在の薬価は２０１６年４月に導入されてからまだ半年しかたっておらず、通常であれば18年度改定まで引き下げを待つ必要がある。　しかし、そう悠長なことを言っていられ…