〔ＦＬＡＳＨ！〕南シナ海仲裁裁判　領有権に法的根拠なし　敗訴・中国が狙う強攻策＝丸山浩行
エコノミスト　第９４巻　第３１号　通巻４４６０号　2016.7.26

　中国が南シナ海のほぼ全域の領有権を主張していることに対して、フィリピンが「国際法違反」として申し立てた仲裁裁判で、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は７月12日、中国の全面敗訴判決を言い渡した。　骨子は、（１）中国が歴史的権利を主張する独自の境界線「九段線」に法的根拠はない、（２）南沙（英語名スプラトリー）諸島に、排他的経済水域（ＥＥＺ）が設定できる「島」はない、（３）岩礁埋め立てと人工島造成は海…