〔書評〕歴史書の棚 保守傍流の中曽根康弘が首相になれた理由=井上寿一
エコノミスト 第94巻 第4号 通巻4433号 2016.1.26
| 掲載誌 | エコノミスト 第94巻 第4号 通巻4433号(2016.1.26) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全939字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (229kb) |
| 雑誌掲載位置 | 58頁目 |
保守傍流の政治家はどのようにして首相の座に上り詰めたのか。服部龍二『中曽根康弘』(中公新書、900円)が考える手がかりを与えてくれる。情報公開請求に基づく1次史料と本人を含む関係者へのインタビューに依拠して、事実関係の正確な再現を試みる本書は、信頼できる評伝になっている。 中曽根の政治家としての出発点は反吉田(茂)である。「革新保守」を自任する中曽根は、吉田の自由主義経済に対しては修正資本主義、…
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