〔日本人のための第一次世界大戦史〕/10 識字率と軍隊=板谷敏彦
エコノミスト 第93巻 第34号 通巻4411号 2015.9.1
| 掲載誌 | エコノミスト 第93巻 第34号 通巻4411号(2015.9.1) |
|---|---|
| ページ数 | 2ページ (全2923字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (614kb) |
| 雑誌掲載位置 | 60〜61頁目 |
兵器の取り扱い、物資の補給や人員管理の庶務など、近代戦の兵士には読み書き演算の能力が要求されるようになった。識字率のデータが徴兵検査に多いのは、これが各国で一定年齢の全国民を対象に行われるおそらくは唯一の一斉学力テストであったためだ。 識字率は軍隊の強さに関係があると考えられ、徴兵制とともに義務教育が普及した。一方で識字率の向上は、書籍、新聞、冊子などの印刷物を通じて国民国家意識や民族主義、社会…
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