〔書評〕『失われた国家の富　タックス・ヘイブンの経済学』　評者・高橋克秀
エコノミスト　第９３巻　第１７号　通巻４３９４号　2015.4.21

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９３巻　第１７号　通巻４３９４号（2015.4.21）
ページ数	2ページ　（全1254字）
形式	PDFファイル形式　（343kb）
雑誌掲載位置	６０〜６１頁目

　◇ガブリエル・ズックマン著（ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス准教授）　林昌宏訳、渡辺智之解説　NTT出版　1728円　◇租税回避地の黒幕と規模　データから詳細に解明　著者のガブリエル・ズックマンは、今をときめくトマ・ピケティの弟子である。ピケティは『21世紀の資本』の謝辞の中で研究協力者としてのズックマンの「細部への慎重な配慮と驚異的な作業能力」を賞賛している。ピケティは、富の不平等スパイ…