〔書評〕歴史書の棚 元寇の“神風”はうそ? 通説を覆す痛快な新研究=今谷明
エコノミスト 第93巻 第12号 通巻4389号 2015.3.24
掲載誌 | エコノミスト 第93巻 第12号 通巻4389号(2015.3.24) |
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ページ数 | 1ページ (全952字) |
形式 | PDFファイル形式 (241kb) |
雑誌掲載位置 | 62頁目 |
今回は、前近代における最大規模の対外戦争である元寇(げんこう)(文永・弘安の役)を取り上げる。朝鮮・中国に関わる事件であるから、東洋史畑の著作も併せて見ておこう。 この戦役のことは、日本史や世界史の教科書はもとより、通史的、時代的概説書には必ず言及されているが、目立った特色として、火薬や膨大な戦艦数など蒙古側の圧倒的優位を強調しておいて、日本側の権力分裂(京都と鎌倉)や一騎打ちで戦う劣位性を指摘…
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