〔書評〕歴史書の棚 多様なナショナリズムを生んだ敗戦体験=井上寿一
エコノミスト 第93巻 第5号 通巻4382号 2015.2.3
掲載誌 | エコノミスト 第93巻 第5号 通巻4382号(2015.2.3) |
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ページ数 | 1ページ (全937字) |
形式 | PDFファイル形式 (224kb) |
雑誌掲載位置 | 66頁目 |
同時代の日本人は1945年8月15日の敗戦をどう受け止めたのか。参照すべき史料や著書は多数ある。そのなかから2冊を紹介する。 作家の吉村昭はまだ18歳だった。吉村昭『東京の戦争』(ちくま文庫、540円)によれば、吉村は絶望や悲嘆、あるいは解放の喜びでもない感情を抱いた。それは「人間不信」だった。昨日まで戦意高揚を唱えていた新聞やラジオが今日は軍部の責任を追及している。吉村は「敗戦と同時に手のひら…
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