〔ザ・マーケット〕ＮＹ市場　高利回り求める動きが株価下支え＝林宏行
エコノミスト　第９３巻　第４号　通巻４３８１号　2015.1.27

　年初来、米長期金利は低下を続けている（債券価格は上昇）。米10年債利回りは2％の節目を再び割り込み、30年債は2012年7月に付けた史上最低金利である2.4％台を達成した。　こうした動きの背景には、米国債の相対的な割安感がある。独10年債金利は0.5％程度、日本の10年債金利は0.3％程度であることから、利回りを求める投資家から需要を集めやすい。　また、為替相場もドル高が続くと見られ、決してバラ…