〔書評〕歴史書の棚 大国の経済学が教える共通の衰退要因=本村凌二
エコノミスト 第92巻 第54号 通巻4376号 2014.12.16
| 掲載誌 | エコノミスト 第92巻 第54号 通巻4376号(2014.12.16) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全941字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (246kb) |
| 雑誌掲載位置 | 74頁目 |
永遠なものは何もない。この文句を唯一の例外としてだが。この世に長くとどまるほど、誰もが実感する。 このような衰退感あるいは恐怖心をも分析の俎上(そじょう)に載せながら、G・ハバード、T・ケイン『なぜ大国は衰退するのか』(日本経済新聞出版社、2916円)は古代ローマから現代アメリカにいたる「大国の経済学」を提唱する。 ある国の相対的な成長率が鈍化すると、人々は衰退主義に陥りやすい。1992年にアメ…
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