〔中国〕トウ小平の遺訓捨てた習近平政権　対中国で米議会に報告書＝丸山浩行
エコノミスト　第９２巻　第５４号　通巻４３７６号　2014.12.16

　米国の中国観が変化の兆しを見せている。一石を投じたのは、超党派の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」が、11月20日に米議会に送った２０１４年版の「年次報告書」だ。　この１年間の米中関係を回顧した同報告書によると、トウ小平の遺訓「韜(とう)光養晦(こうようかい)、有所作為(ゆうしょさくい)」（能力を隠し、力を蓄え、なすべきことはなす）は、胡錦濤の時代に「堅持韜光養晦、有所作為」（韜光養晦は堅持…