〔東奔政走〕「安倍１強」に訪れた三つの変化　株安、渡辺喜美氏辞任、ウクライナ危機＝前田浩智
エコノミスト　第９２巻　第２１号　通巻４３４３号　2014.4.29

　安倍政権をめぐる状況に明らかな変化が見える。　その第一が株高である。「世界中から投資や人材を引きつけ、確かな成長戦略に結びつけることによって、必ずや『強い経済』を取り戻す」。国民にこう約束した安倍晋三首相はアベノミクスで世界の関心をがっちりつかみ、外国人投資家を日本市場に呼び込んだ。日経平均株価は、衆院が解散された２０１２年11月あたりは９０００円程度。１万円の大台を割り込んでいた。それが昨年末…