〔特集〕中国危機の正体を見た！　党の権力闘争は続く　成果出せない習氏の反腐敗運動　統治不全と経済改革失敗の危機＝金子秀敏
エコノミスト　第９２巻　第２１号　通巻４３４３号　2014.4.29

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９２巻　第２１号　通巻４３４３号（2014.4.29）
ページ数	2ページ　（全3022字）
形式	PDFファイル形式　（466kb）
雑誌掲載位置	３２〜３３頁目

　中国の習近平政権が第18回共産党大会で成立してから約１年半。高度成長期を終えた中国を安定成長期に軟着陸させる改革政策が固まらない。新体制の指導力を高めるつもりで始めた反腐敗運動が泥沼化し、統治機構の動揺と混乱が続いているからだ。「眠れる獅子が目覚めた時、世界は震撼(しんかん)するとナポレオンは言ったが、目覚めた獅子は、穏やかで文明的な獅子である」。３月末、フランスを訪問した習近平主席は、欧州連合…