〔エコノミストリポート〕大麻　世界の潮流　廃絶から使用容認へ　薬物規制は現実路線にシフト＝佐藤哲彦
エコノミスト　第９２巻　第１６号　通巻４３３８号　2014.4.1

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９２巻　第１６号　通巻４３３８号（2014.4.1）
ページ数	2ページ　（全3241字）
形式	PDFファイル形式　（315kb）
雑誌掲載位置	９６〜９７頁目

　大麻（マリフアナ）と人類との付き合いは古い。もともとは中央アジア原産の麻に由来するものである。麻は食用油が採取でき、種子も食用になる上、繊維も採れる。優れた植物として古代から世界中で活用されてきた。　大麻はその麻の花穂を乾燥させたもので、カンナビノイドという成分を有し、麻酔類似の鎮痛作用をもつ。それは陶酔と多幸感を引き起こす娯楽用喫煙の有効成分であるが、同時に薬効成分でもある。医薬品としての大麻…