〔景気観測〕増税、物価上昇で購買力低下　５月以降に消費下振れリスク＝枩村秀樹
エコノミスト　第９２巻　第１４号　通巻４３３６号　2014.3.25

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９２巻　第１４号　通巻４３３６号（2014.3.25）
ページ数	2ページ　（全2203字）
形式	PDFファイル形式　（296kb）
雑誌掲載位置	１０６〜１０７頁目

　鉱工業生産は、２月まで急拡大した後、３月には減産が計画されている（図１）。消費税引き上げ後の需要減少を見込んで、１カ月前倒しで生産調整が始まった可能性が高い。業種別の内訳をみると、３月の減産は一般機械と電気機械の寄与度が大きい。４月以降の販売減少が予想されている自動車の生産がまだ高水準を維持していることを勘案すると、４月の鉱工業生産はさらに落ち込む公算が大きい。景気ウオッチャー調査における製造業…