〔書評〕歴史書の棚 会心の快事、江戸科学の再評価=今谷明
エコノミスト 第92巻 第5号 通巻4327号 2014.2.4
| 掲載誌 | エコノミスト 第92巻 第5号 通巻4327号(2014.2.4) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全881字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (233kb) |
| 雑誌掲載位置 | 58頁目 |
徳川宗英著『江戸は世界最高の知的社会』(講談社+α新書、882円)は、少々変わった新書本である。 著者は徳川御三卿(ごさんきょう)(御三家に次ぐ家格、徳川吉宗の次男田安宗武を祖とする)の末裔だとなれば、同書は“お気楽な”お殿様による徳川家賛歌の本と早合点しそうだが、事実はさにあらず。教科書などでは十分論じられていない“江戸学問史”の高度性について広く言及した啓蒙書としての性格を含む。 一昨年、沖…
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