〔ザ・マーケット〕為替　円高方向に調整＝佐々木融
エコノミスト　第９２巻　第４号　通巻４３２６号　2014.1.28

　２０１３年12月の米雇用統計が予想を大幅に下回ったこともあって、米長期金利は低下してドルが売られ、ドル・円相場は、ドルの上値が重い展開が続いている。　ドル・円相場は、年明け早々に１ドル＝１０５円45銭と08年10月以来の高値を更新した。しかし、昨年末ごろから１０５円台半ば近辺の上値の重さが意識されていたところに、予想を下回る米雇用統計が、一段の調整を後押しした形となった。　そもそも、日銀の追加緩…