〔企業小説を読む〕経済小説の肝はタブーを恐れぬ精神＝佐高信
エコノミスト 第９２巻 第１号 通巻４３２３号 2014.1.7
| 掲載誌 | エコノミスト 第９２巻 第１号 通巻４３２３号（2014.1.7） |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ （全1496字） |
| 形式 | PDFファイル形式 （301kb） |
| 雑誌掲載位置 | ６２頁目 |
「戦争は経済だからね」 いまから30年ほど前、『戦争と人間』を完結させたばかりの五味川純平にインタビューした時、喉頭ガンで声を失った五味川は食道発声の絞り出すような声でそう言った。『戦争と人間』を経済小説として取り上げたいのだがと申し出た私に、ためらいもなく五味川はそう答えたのである。 残念ながら、『オレたちバブル入行組』の池井戸潤をはじめとした若手の書き手たちには、五味川のようなスケールの大きさ…
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