〔特集〕絶望の中国　太原事件が示唆するもの　退役兵の受け皿がない中国の闇＝川北敬吾
エコノミスト　第９１巻　第５２号　通巻４３１７号　2013.11.26

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９１巻　第５２号　通巻４３１７号（2013.11.26）
ページ数	2ページ　（全1246字）
形式	PDFファイル形式　（457kb）
雑誌掲載位置	２２〜２３頁目

　11月6日朝、中国山西省の省都である太原市にある共産党省委員会庁舎前で、連続爆破事件が起きた。　中国の報道によれば、時限装置で連続して爆発が試みられ、現場付近には小さな鉄球やくぎが散乱していたという。これらの犯行態様は、複数犯による計画的犯行、軍事的知識と訓練を受けた経験がある人物による犯行の可能性を示唆している。中国当局の発表に従えば、実行犯は漢族で、ウイグル族によるテロの可能性は少ない。　こ…