〔ザ・マーケット〕今週のポイント　４〜６月期の米ＧＤＰ速報値（７月３１日）　強弱混在で成長率低迷の可能性＝土肥原晋
エコノミスト　第９１巻　第３４号　通巻４２９９号　2013.8.6

　米国の実質国内総生産（GDP）は、2011年1.8％、12年2.2％と緩やかに回復してきた。本年1〜3月期は前期比年率1.8％と前10〜12月期の0.4％から上昇したものの、芳しい伸びとはいえない。「財政の崖」合意による増税（高所得層の所得増税と給与減税の失効）と歳出削減により、政府支出が4.8％減と成長を抑制する一方、自動車販売や住宅価格の堅調もあって個人消費は2.6％と2年ぶりの伸びとなり、…