〔ひと＆こと〕大手電機が取り組む、現金収支改善の「盲点」
エコノミスト　第９１巻　第３４号　通巻４２９９号　2013.8.6

　一部の大手企業が取り組む「キャッシュ・コンバージョン・サイクル（ＣＣＣ）」と呼ばれる現金収支を改善する取り組みが中小企業を虐げている。ＣＣＣとは仕入れから売上代金の回収までの期間を示し、現金化を早めて純現金収支の改善を図ろうというもの。　ある大手電機は７月に資材メーカーを対象に、グループの支払い条件見直しと手段変更の説明会を開いた。合意を得られると11月支払い分から代金決済に電子記録債権を導入し…