〔死とお金の話〕第１３回　遺骨を加工して手元に＝小谷みどり
エコノミスト　第９０巻　第５０号　通巻４２５８号　2012.11.13

「お墓はあるが、遠くて墓参りに行けない」と、最近、手元供養に関心を持つ人が増えている。自宅に骨壷を安置するのではなく、一部の遺骨を自宅やそばに置いておくのが手元供養の特徴だ。　すべての遺骨を納骨したり、海や山などに散骨したりしてしまうと、遺骨は手元に残らない。もちろん、遺骨やお墓がなくても故人を偲ぶことはできるが、全部を撒いた遺族のなかには、「どこに向かって手を合わせたらいいのか分からない」という…