〔ＷＯＲＬＤ・ＷＡＴＣＨ〕チャイナウオッチ　恒例の避暑地会議で党大会が事実上始まる＝稲垣清
エコノミスト　第９０巻　第３６号　通巻４２４４号　2012.8.28

　北京から東に２８０キロメートル離れた渤海湾に面した避暑地の「北(ほく)戴河(たいが)」。毎年夏になると、中国の指導者や長老（常務委員経験者など）がここに集まり、経済政策や人事などを議論する習わしとなっている。非公式会議なので開催時期さえわからないが、今年もこの「北戴河会議」が８月に行われたとみられる。焦点は何といっても、第18回中国共産党大会の人事だ。　10月に開催が予定され、習近平体制に移行す…