〔ザ・マーケット〕長期金利　上昇の可能性は低い＝藤木智久
エコノミスト　第９０巻　第２８号　通巻４２３６号　2012.7.3

　ギリシャの再選挙では、緊縮財政を支持する政党が議席の過半数を獲得した。今後、同国向け支援条件の再交渉が行われる見込みだが、目先のユーロ圏離脱はなくなったと考えられ、株価の下支え要因になるだろう。一方で、銀行支援を要請するスペインや、ＥＵ首脳会議での欧州債務危機の終息に向けた抜本的対策などには依然として不透明感が残っている。　日本の長期金利は０・８％台で堅調な推移を続けている。米経済指標の減速が世…