〔闘論席〕
エコノミスト　第８８巻　第１１号　通巻４０８８号　2010.2.23

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第８８巻　第１１号　通巻４０８８号（2010.2.23）
ページ数	1ページ　（全597字）
形式	PDFファイル形式　（171kb）
雑誌掲載位置	３頁目

闘論席池谷　裕二Ｉｋｅｇａｙａ　Ｙｕｊｉ男性ホルモンであるテストステロンをネズミに注射すると攻撃性が高まり、周囲のネズミや飼い主を傷つけたりする。こうした実験から、一般に男性ホルモンは挑戦的で自己中心的な、どちらかといえば反社会的な性格の原因となると信じられている。　この民間仮説に疑問を呈するのはチューリヒ大学のアイゼネガー博士らの研究グループだ。博士はネズミではなく、ヒトを用いて実験を行うと、正…