〔書評〕通説を疑え−−他
エコノミスト　第８７巻　第３０号　通巻４０３７号　2009.6.2

書評榊原英資の通説を疑え比較文明論から見た縄文時代　環境が世界的に重要な政策になり、オバマ米大統領までが、「グリーン・ニューディール」を自国の主要なアジェンダ（検討課題）として打ち出している。化石燃料文明の中心にあったアメリカのこうした方向転換に違和感を持つ人も少なくないだろう。　安田喜憲著『稲作漁撈文明』（雄山閣、５０４０円）は、西洋と東洋、あるいは動物文明と植物文明を畑作牧畜と稲作漁労の違いと…