〔政流観測〕
エコノミスト　第８５巻　第３７号　通巻３９０５号　2007.7.17

中村啓三の政流観測向こう気が強いリベラルな政治家宮沢喜一元首相を追悼する　高級料亭の食事に招かれても、サラリーマン社長では、玄関先で会食相手の名前を告げ、部屋に案内されると、そのまま席について歓談に入るのが普通だろう。　だが、６月２８日死去した宮沢喜一元首相は違っていた。玄関に入ると、まず飾ってある生け花を眺めて、「卯の花ですか。夏ですねえ」などと一声かけてから靴を脱ぐ。部屋に入っても、すぐに席に…