〔親を殺すのは精神的に“殺された”子だ〕
エコノミスト　第８５巻　第３２号　通巻３９００号　2007.6.19

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第８５巻　第３２号　通巻３９００号（2007.6.19）
ページ数	3ページ　（全4520字）
形式	PDFファイル形式　（693kb）
雑誌掲載位置	６０〜６２頁目

家族頻発する「親殺し」親を殺すのは精神的に“殺された”子だ子どもによる凄惨な親殺し事件が頻発している。なぜ子どもたちは親を殺すのか。せりざわ　しゅんすけ芹沢　俊介（評論家）親殺しには子殺しが先行している。私が抱いている仮説である。　私が関心をもった最近の親殺し事件をいくつか列挙してみる。（１）２００４年１１月２４日、茨城県水戸市と土浦市でそれぞれ１９歳と２８歳のひきこもりの青年が両親を殺害した。（…