〔エコノミストＣＩＮＥＭＡ館〕［バベル］
エコノミスト　第８５巻　第１５号　通巻３８８３号　2007.3.20

エコノミストＣＩＮＥＭＡ館一体、なんと言えばいいのやら、の「世界ごちゃまぜ映画」でしたそえじま　たかひこ副島　隆彦（評論家・常葉学園大学教授）政治の視点から映画を観る大金をかけて作った評判の映画が、これかよ。というのが率直な感想である。困った。　メキシコ人の新進の監督を起用して、人の感情の機微をあれこれ上手に描いたつもりなのだろう。だが、実際には「シェルタリング・スカイ」（１９９０年）などの過去の…