〔敢闘言〕
エコノミスト　第８３巻　第６号　通巻３７３５号　2005.2.1

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掲載誌	エコノミスト　第８３巻　第６号　通巻３７３５号（2005.2.1）
ページ数	1ページ　（全578字）
形式	PDFファイル形式　（36kb）
雑誌掲載位置	３頁目

敢闘言日垣　隆　チーズの生産には残酷な面があった。子牛を殺さなければならなかったからだ。　子牛の第四胃の粘膜にあるキモシンは、乳蛋白質を凝固し、乳清を分離させる酵素である。チーズ生産に際しても、乳蛋白質を凝固させ、乳清を除去しなければならない。つまり、子牛の胃の中で起きていることを、外でやるわけである。　子牛たちの恐怖を救ったのは、チーズ食とはあまり縁のなかった日本人である。１９６２年、東京大学農…