〔特集〕「貸し渋り防止」は誤りである
エコノミスト　第８０巻　第４７号　通巻３５８７号　2002.11.12

「貸し渋り防止」は誤りである総合デフレ対策は経済再生につながるのか。筆者はデフレの根本は、「供給過剰」とし、貸し出し削減を伴う産業調整を提言する。ますだ　やすよし益田　安良（東洋大学経済学部教授）　政策は目的がズレたり、手段が目的にすり替わることで、しばしば迷走する。小泉政権の経済政策、とりわけ金融問題解決策には、まさにそうした迷走が見られる。　１０月末には、デフレ対策と金融安定化プランが発表され…