〔本〕
エコノミスト　第７９巻　第３１号　通巻３５１６号　2001.7.24

榊原英資の通説を疑え経済危機の構造は変わっていない　１９９８年の秋から末にかけて、世界経済が危機的状況に陥った時に出版されたのが、ロベール・ボワイエの『世界恐慌　診断と処方箋』（藤原書店）。フランスのいわゆるレギュラシオン派の旗手による分析である。ジョージ・ソロスが『グローバル資本主義の危機』（日本経済新聞社）を書いて市場原理主義を非難したのも、ちょうどこの頃だった。　その後、世界経済は、グリーン…