〔特集〕「景気回復」と「過去の清算」の二兎は追える
エコノミスト　第７８巻　第４５号　通巻３４７５号　2000.10.24

「景気回復」と「過去の清算」の二兎は追える（１）今後三年に限って国債を増発しデフレ懸念を緩和する→（２）その間に過去の清算事業を断行する。これが筆者が提言する日本政府・信認低下への処方箋だ。斎藤　精一郎（立教大学教授）ムーディーズの警告　米国の有力格付け会社ムーディーズは九月八日、日本国債の格付けを「Ａａ１」から「Ａａ２」に引き下げた。ムーディーズはこの格下げ理由について「日本政府の対ＧＤＰ比の債…