読書　本のブティック　文庫　苦しい時代を生きた人たちの本当の意味での哲学書
週刊ダイヤモンド　2005.10.22号　2005.10.22

この記事の情報
掲載誌	週刊ダイヤモンド　2005.10.22号（2005.10.22）
ページ数	1ページ　（全869字）
形式	PDFファイル形式　（190kb）
雑誌掲載位置	99頁目

読書　本のブティック　文庫　苦しい時代を生きた人たちの本当の意味での哲学書評者　岡崎武志●文芸評論家　生きるのが苦しい時代だといわれる。一応は飢えも戦争もない現代日本で、それでも生きにくいとはどういうことだろう。私の場合は、へこたれたりトーンがダウンしたときには、よく「苦しい時代を生きた人たち」の本を読む。　近年、再評価の高まる女性政治思想家のハンナ・アレントは、一九〇六年生まれ（七五年没）。ユダ…