読書　本のブティック　文庫　絶版になった文庫が他社で甦るありがたさ
週刊ダイヤモンド　2005.4.23号　2005.4.23

この記事の情報
掲載誌	週刊ダイヤモンド　2005.4.23号（2005.4.23）
ページ数	1ページ　（全860字）
形式	PDFファイル形式　（129kb）
雑誌掲載位置	101頁目

読書　本のブティック　文庫　絶版になった文庫が他社で甦るありがたさ評者　岡崎武志●文芸評論家　文庫の役割が、おおむね単行本の二次的再生にあることは言うまでもない。ところが、最近目立つのは文庫内でのトレードだ。Ａ社で絶版になった文庫が、Ｂ社で装いを新たに甦る。もちろんこれはありがたいことで、再生は再読のチャンスをもたらしてくれる。　小林信彦の『東京散歩　昭和幻想』は、小林ファンとしてはそんなタイトル…