読書　本のブティック　演劇　虚実皮膜のおもしろさ
週刊ダイヤモンド　2003.7.5号　2003.7.5

この記事の情報
掲載誌	週刊ダイヤモンド　2003.7.5号（2003.7.5）
ページ数	1ページ　（全1187字）
形式	PDFファイル形式　（41kb）
雑誌掲載位置	95頁目

読書　本のブティック　演劇　虚実皮膜のおもしろさ能本功生●文芸評論家　『二十一世紀最初の戯曲集』所収の三作品には、野田秀樹という卓越した劇作家の現在を見ることができる。同時に、劇作家がある特定の役者の身体（しんたい）に向け、いかに「劇的なるものを求めて」（鈴木忠志）、戯曲の命というべき台詞（せりふ）を紡ぎ出しているか納得させられた。　その役者とは、大竹しのぶ（「売り言葉」）、深津絵里（「農業少女」…