読書　エコノミスト読書日記　人間存在の深遠を垣間見せる「村上ワールド」の醍醐味
週刊ダイヤモンド　2002.11.23号　2002.11.23

この記事の情報
掲載誌	週刊ダイヤモンド　2002.11.23号（2002.11.23）
ページ数	1ページ　（全1761字）
形式	PDFファイル形式　（45kb）
雑誌掲載位置	95頁目

読書　エコノミスト読書日記　人間存在の深遠を垣間見せる「村上ワールド」の醍醐味立教大学社会学部教授●齋藤精一郎某月某日　秋があっという間にやってきた。今秋は「竹中ショック」で日本では静寂な秋の風情を楽しむゆとりはない。当方もなんやかやと竹中関連の座談会やらＴＶ、さらに原稿書きでいつになく超多忙の秋だが、そこは「忙中閑有り」と「閑」を見つけて久びさに文学物の『海辺のカフカ上・下』（村上春樹著、新潮社…