児玉靖彦の事業承継ひとごとじゃない！〜会社を存続させたいなら何はともあれ　後継者に株を１００％譲る環境づくり
日経トップリーダー　第358号　2014.7.1

第１１回　自分が退いた後も会社を存続させたい──。そう望むなら、後継者に株式を１００％譲る環境を整えましょう。実際の失敗例と成功例の２つを紹介します。　まず前者です。ある運送会社では、創業者の先代が６０％、親戚４人が計４０％分の株を持ち、会社を立ち上げました。先代には３人の息子がいて、３男だけが社内で働いていたので、後継者に指名。親戚４人も納得しました。しかし、先代は株を３男に集める準備をしていま…